サタログ

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ワイとわんこの350日 後編

退職金代わりに有給を1ヶ月もらえ、ゆっくり実家へ。

取り敢えず派遣会社へ登録。
研修で1ヶ月家を空け、戻るとワンコに異変…あばらが浮いてる…

老犬用のドッグフードに変更して数日後、脚腫れてるな?
慌てて獣医さんへ。

貧血、病気からの栄養失調。
食べても食べても栄養がいかないから、そりゃ、あばら骨も浮いてくるわな…

慣れない仕事ながらも、真面目にやってたおかげで通院中の定時上がりを快諾してもらえ、毎日通院。

日に日に回復し、帰宅すると吠えるまでに。
下半身の脈が著しく弱い為、毎日15分のマッサージ。
途中、尿が漏れて腕にピタピタかかるんですが、不思議なもので汚いと思わないんですよね…

暫く日参した後、注射から飲み薬に替わり二日おきの通院となって、ちょうどオカンも介護から帰って来た土曜日。
派遣先の好意で人手不足な別部署にヘルプ出勤させてもらったのですが、その日に限って薬を飲まない…
不安もあったのですが、目先の病院代も稼ぎたく出勤。

昼にはメールで薬は何とか飲ませたと連絡があり、ひと安心。

退勤後、何度か自宅へ電話するもでない。

オカンの携帯へ電話するとワンコールで繋がる…

ああ、そうか…

普段携帯電話は、充電器付近へ放置している母が、今日、ワンコールで繋がるって事は、そういう事なんです。

案の定、涙声だし。ちょうど獣医さんの所で死化粧してもらっている所でした。

帰宅後、首輪を外された亡骸をみて、もう必要ないもんな…と呟きながら、気づけば号泣している自分が。
あっけないものですよね。

結局、寿命が1ヶ月伸びただけに終わったと。
栄養失調による所謂、餓死だけは防げただけの、とんだ無能でしたよ、私は。

夏の時点で判断していれば
研修明け、即通院していれば
その日の朝、欠勤していれば

色々後悔はありますが、どうしようもないんですよね。

ただ、顔を見る限りでは、苦しまずに逝ってくれたのが、唯一の救いだったかなと。

翌々日、火葬をすませ、お骨は持ち帰り。


多分、向こうで伯父と仲良く遊んでると思いますよ。


ペットを飼うって、最後を看取る覚悟と、病院に掛かる財力が必要なんですよね。
命の責任って重いなぁ…